(※このページは2021年4月1日に更新されました)
「畳って言いながらい草じゃないの?」
「なぜ感謝畳は、帯布やレザー革を使ってるの?」
この記事はそんな疑問のある方へ向けて書いています。
こんにちは、会津の感謝畳 秀の実です。
記事をご覧頂きありがとうございます。
今日は感謝畳の畳表についてお話しさせていただきます。
畳表とは、畳の表面の部分で住宅用の畳でいうとい草のゴザになります。
新しい畳の香りは、畳表のい草の香りです。
感謝畳では、主に畳表として
- い草
- レザーの革
- 帯布
を使用しています。
他にも和紙表、さらには温泉旅館の浴場などで見かける工業用畳表も使用しています。
い草の畳表は、皆さんにもなじみが深く畳替えをしたときは、何とも言えない「い草の香り」で癒されることと思います。
近年は、建築の洋風化に伴い一般住宅から和室が減り、畳と触れ合う機会が少なくなってきています。
畳はフローリングと違って、定期的に畳の表替えや畳表の裏返しなどのコストが掛かる上、極端な湿気には注意が必要ですが、その一方で、い草は普段生活の際、空気中の湿度が高いときには湿気を吸収し、さらに湿度の低いときには放出する自然のエアコンのような働きをします。
それに加えてい草には、抗菌作用、リラックス効果、集中力向上など様々な効果があると言われています。
故に、とても優れた素材と言えるのです。
この記事では、魅力あふれる様々な畳表の歴史や感謝畳に使用する畳表についてお話しします。
目次
古事記に記された八重畳
畳の歴史は古く、古事記にまでさかのぼります。
古事記には、
「海に入りたまはむとする時に、菅畳八重、皮畳八重、絁畳八重を波の上に敷きてその上に下りました」の内容が記されています。
これは、東国遠征を進めるヤマトタケルの一行が、現在の神奈川横須賀辺りとされる走水の海に差し掛かったとき、荒ぶる神の妨害にあって海は大荒れとなりました。
ヤマトタケルの一行は大波に翻弄され、進退が取れなくなりました。
このとき夫に従って乗船していたオトタチバナノヒメは、「私が、御子の身代わりとなって海に入ります。御子は任務を成し遂げ、天皇にご報告ください」
と申し出るとその身を荒れ狂う海の中に捧げたのです。
波の上に菅畳八重、皮畳八重、絁畳八重を敷き、その上に下りたのです。
すると波が穏やかになり、船を進めることができました。
このような内容が記されています。
菅畳(スガタタミ)
スゲの草で編んだ、むしろのような敷物
皮畳(カワタタミ)
獣の皮で作った敷物
絁畳(キヌタタミ)
太さのそろわない絹の糸で織った敷物
八重畳 ⇒ それぞれの畳を八枚重ねすること
菅畳は、まだ日本にい草がなかった頃にスゲの草で編んだ、現在のコモやムシロのようなものになります。
当時の皮畳は、美智の皮(アシカの毛皮)を指すそうです。
会津の感謝畳と「菅畳」「皮畳」「絁畳」
秀の実は、歴史ある畳について、当時の畳表「菅畳」「皮畳」「絁畳」から
菅畳→い草畳(お馴染みの畳表) 皮畳→レザー革畳 絁畳→帯布畳
を取り入れ、畳に継がれた固有の文化(精神性)として感謝畳にしています。
3つの畳表の特徴
い草畳
家庭の和室でお馴染みのい草表の香りは調査で好む香りのトップクラスにあります。
その香りは脳を刺激してアルファ波を出すことで知られています。
レザー革畳
牛革をはじめレザークラフト材料の革。
色鮮やかでなんとも品のある美しく優雅なレザー革畳です。
帯布畳
縁起の良い帯布は、図柄も華やかで品があり縁起物がたくさんあります。
リメイク帯布も豪華です。
風水においても
畳の部屋は風、水においてもエネルギーが強く、神聖な部屋であると言われています。
もし、家がフローリングの場合でも置き畳を和のインテリアとして、取り入れることにより、風水としての効果を発揮できると言われています。
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